蒲田でチラシ配りをした話
そこでふと思い出した、大学時代この駅でチラシ配りのバイトをした事を。
そう、蒲田駅東口ガラス扉から出てすぐの、まさにここで。
当時私は、「無造作に物配る系バイトって、コミュニケーション不要で楽なんじゃないか」と思い、派遣バイトに登録した。
そして最初に派遣された蒲田で、さっそく洗礼を受けた。
このバイト、単純過ぎて時間が一向に進まない。
チラシを差し出すだけの作業を5時間続けるのかと思うと、頭がぐわんぐわんする。
しかも配るのはコンタクトレンズのチラシ、ティッシュ等のアメニティ一切なしの、まっさらなチラシ。
こんなつるっつるのメモ用紙にもならないチラシ、積極的に欲しいと思う人なんて皆無。
まるでそこにいないかの様に、道行く人は私を完全無視。
たまにジジババにもらわれても、「ティッシュついてないじゃない!」とキレられ突き返される。
それはもう、「若者に騙された!」ぐらいのテンションで。
にも関わらず、「目標枚数」という謎の数字が提示される。
1時間に1回、配れた枚数を派遣元に報告するのだが、それが1時間の目標枚数に達していないと詰められる。
なぜ配れないの?ちゃんとおじぎして配ってる?チラシの会社名声に出してる?チラシを差し出す位置は?・・・
知るか知るか知るか!こっちじゃどうにも出来んだろ!
加えてこの派遣元、私がちゃんと仕事をしているか社員が偵察に来る。
バレないように遠くから、影に隠れて・・・・・・キモい!
どうにかバイトを終えて、帰り支度をしていると派遣元の社員から電話がかかってきた。
終わるのが1分早かったと・・・・・・キモい!