バッタ食べてみた
遅ればせながら、面白いと評判の前野ウルド浩太郎著『バッタを倒しにアフリカへ』を読んだ。
ただただひたすら最高の冒険譚だった。
フルCGでゲーム化して欲しい。
内容紹介
バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。
それが、修羅への道とも知らずに・・・。
『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る科学冒険ノンフィクション!
"バッタに食べられたい"願望があるヤバいバッタ博士(褒めてます)が、己の全てを賭けてサハラ砂漠に挑む姿に胸が熱くなる。
猛烈に好きな物があるって本当に素晴らしい。
果たして自分は、これほど何かに熱中した事があっただろうか。
加えて本書はバッタ以外の描写も多く、実に様々な事を勉強出来る。
例えば、モーリタニアの文化や貧困問題、砂漠の特性、塩害の恐ろしさ、ポスドクの就職事情などなど。
文章も読みやすいので、普段本を読まない人にもおすすめだ。
読後、私はなんだか無性にバッタに会いたくなった。
サハラ砂漠で大量に群れているバッタ(群生相)は気味が悪いが、日本で適当にピョンピョン跳ねてるバッタ(孤独相)は可愛いくてテンションが上がる。
しかし、今はまだバッタの季節(7~10月)ではない。
どうしたものかと考えている内に、ある結論に行きついた。
そうだ、バッタを食べよう。
観察出来ない代わりに、体内に取り込んでバッタを感じよう。
日本では昔から佃煮にして食べる文化もある訳だし。
むしろこの機会に食べない方が不自然だ。
そこで向かったのは、高田馬場にあるジビエ専門店『米とサーカス』に併設された、昆虫食専門の自販機『MOG BUG』。
ラインナップは以下の通り。
・カブトムシ 1,000円
・コオロギ 1,000円
・サソリ 1,200円
・カイコ 1,000円
・ゲンゴロウ 1,000円
・バッタ 1,200円
・チョコレートカイコ 1,000円
・チョコレートスーパーワーム 1,000円
・だんごむしの素 900円
・クリケットエナジーバー(姿ナシ/オレンジ&レッドベリー) 500円
・クリケットエナジーバー(姿ナシ/カカオ&ココナッツ) 500円
・クリケットエナジーバー(姿ナシ/ブルーベリー&アーモンド) 500円
・ローストクリケット(BBQ) 800円
・ローストクリケット(ライム&スイートチリ) 800円
チョコレートカイコにも惹かれたが、ここは初志貫徹、バッタを選択した。
※ここからはセンシティブな画像を含みます。
昆虫類が苦手な方は引き返す事をオススメします。
さっそく自宅で、袋から出してみた。
おう・・・これは・・・ちゃんとバッタだ。
ファーストインプレッションはさすがにキツかった。
干したバッタに塩をまぶしただけの、シンプルスタイル。
素材の味を楽しむタイプだ。
なんでこんな事になったのだろうと若干後悔しつつも、いざ実食。
これは・・・美味い!
桜エビの干したやつだ!
きっとビールやホッピーに合う!
特に足の部分が美味い!
ずっとしがんでいたい!
旦那にも「桜エビだから」と言って食べさせようとしたが、そこは断固拒否された。
今度お好み焼きにしれっと混ぜて食わせてやろうと思う。