マンガ『着たい服がある』に共感しすぎて胸が痛い、これは俺の物語だ!
先日、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」にてヴィレッジヴァンガードの中澤さんが紹介していた常喜寝太郎著『着たい服がある』。
気になりすぎてKindleストアで即買い、さっそく読んでみた。
・・・・・・これは俺の物語だ!
主人公のマミちゃんに共感しすぎて胸が痛い。
アマゾン内容紹介より
女子大生マミには、誰にも言えない「秘密」があった。それは、「ロリータファッション」に憧れていること。背が高く、一見クールなマミは、家族からも友達からも「かっこいい女性」像を自然と求められ、そのイメージから外れることに臆病になっていた。だが、周りの目を気にせず奇抜すぎるファッションをし続けるバイト先の同僚・小澤くんに感化され、徐々に「本当の自分」を開放していく――。
端的に言ってしまえば、「生き辛さ」のマンガでした。
ロリータ文化圏の話に終始するかというと、そうではないんです。
ロリータはあくまで切り口、その奥にあるテーマはもっと巨大で、万人に開かれたものでした。
誰しも抱えているであろう問題かと。
そりゃあ一昔前よりは、多様性が受け入れられる世の中になったと思いますよ。
私の様な精神疾患者も後ろ指さされる事なく、堂々としていられるんですから。
でも真に自分らしく生きるのって、やっぱり難しい!
まだまだ生き辛いですよ、ええ。
他人の「こうあるべきだ」に縛られたり、自分で自分を縛ったり、何気ない一言がナイフだったり、自意識が過剰になり過ぎたりetc・・・
そういうの全部振り払って生きていければ楽なのに。
私だってティーンの頃、エミリーテンプルキュートやMILKの可愛いお洋服が着たかったよ!
でもそこは思春期。
顔デカいし、肩幅広いし、背も高いし、太ってるし、ロリータとは程遠い顔だし、脂性で髪も顔もベトベトしてるしetc・・・
で着る勇気なかったよ!
中2でベティーズブルーのいちご柄ワンピースが似合わないと言われ、完全に心が折れました。
誕生日プレゼントだったのにな。
そこからは無限GAPですわ。
いや、GAPも好きなんですけどね。
まぁそんなこんなで、あんまり書くとネタバレになってしまうのですが。
とりあえず、「明るく!元気よく!団結!チームワーク!」みたいなノリに違和感を持った事がある方は、一読の価値があるでしょう。
最後に中澤さんが書いたPOPの文面をご紹介。
虚勢という名の服を着て、鏡に映るのは本当の自分ですか?
うむ、刺さる。
ちなみに2巻は3月22日発売です。