この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

転職戦記⑥~その嘲笑は表情筋の芸術~

2社目に受けた六本木のB社は、外資企業の日本法人だった。
受付で自分の名前を告げると、全面ガラス張りの部屋に通される。


私の挙動が、B社の人間に丸見えである。
何でこんな変態的な部屋を作るのだろうか。
これが六本木のトレンドなのだろうか。

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唖然としていると、女性の面接官が中に入ってきた。
彼女がスイッチを押すと、上からブラインダーがガーっと降りてきて、普通の仕切られた小部屋になった。
私は、だったら最初っから普通の壁にしろよと思った。


面接官の強い眼差しにたじろぎながら、面接がはじまる。

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面接官:今日は弊社に足を運んでいただいてありがとうございます。面接官の〇〇です。
うさばら氏:うさばら氏と申します。本日はよろしくお願いします。


ここから何を話したか記憶がない。
容赦ない鋭い質問の嵐に、終始アタフタしていた。


焦って出した回答はどれも稚拙なもので、面接官はあきれ返っていた。
元々、受かったらラッキー!ぐらいに思っていたB社。
やはり私にはレベルが高かったようだ。


私は申し訳なさと情けなさで、一刻も早くこの場を立ち去りたかった。
そうこうしている内に、面接も終盤に。


面接官:何かうさばら氏さんから、質問したい事はありますか?
うさばら氏:えぇと、御社のコンテンツ○○はペラペラペラペラ・・・(的外れな質問してるんだろうな)
面接官:それはまず大前提として違うのがペラペラペラペラ・・・(的外れな質問してきやがるな)


私の心はバッキリ折れて、再起不能になった。


面接官:他に何か質問ありますか?
うさばら氏:・・・・・・もう、大丈夫です。
面接官:ないんですかぁぁぁああ!?!?!?

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この時の女性面接官の嘲笑と、若干歪んだ歯並びを私は一生忘れないだろう。
その晩もちろん家で泣いた。