この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

感性が溶ける!アレな映画 ~カルテット!編~

傑作映画ばかり観て、感性を研ぎ澄ましすぎるのも疲れるものだ。
時にはアレ(つまんない、狂気じみてる、怒りすら覚えるの意)な映画を観て意図的に感性を鈍らせる、いや溶かすのも一興なのではないか?


という訳で、私が何の因果か鑑賞してしまったアレな映画をご紹介。
本日「アレな映画フェス」最終日、ここまで来たら歯食いしばって乗り切ろう!


カルテット!

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カルテット!

カルテット!

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

あらすじ
永江開(高杉真宙)は将来を有望視されている中学生バイオリニスト。
かつては家族でクラシックを演奏する音楽一家だった。
ピアノ演奏者だった父・直樹(細川茂樹)と、チェロ演奏者だった母・ひろみ(鶴田真由)は学生結婚のため音楽を諦め、そして姉・美咲(剛力彩芽)は才能ある弟へのコンプレックスでフルートを辞めてしまおうとしていた。
家族はバラバラ、さらに父親のリストラで一家には不協和音が鳴り響く。
開は再び家族を一つにするため、“家族カルテット”の結成に奮起するのだが…。

 
証券会社時代に、私の大口顧客がこの映画に関係してるとかしてないとかで、試写会にて鑑賞。
生の由紀さおりが見られたのは良かったが、休日サービス出勤の痛手を補う程ではなかった。


上映後、大口顧客に「どうだった?」と問われた。
やばい・・・褒める所が一ヵ所もない・・・どうする・・・
焦った私は「剛力ちゃん可愛かったですね!」と返した。


大口顧客は「道徳の教科書みたいで気持ち悪い映画だったな」と言った。
二人で爆笑した。
ある意味思い出の一作となった。

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そう、この映画、何というか全部が全部気持ち悪いのだ。


細川茂樹は、リストラされたにも関わらず就活を放置。
「みんなで音楽やろうぜ!」と誰よりもはしゃぐ。


鶴田真由は、4人家族の大黒柱が職を失った上に就活をしないという危機的状況を、全く理解していない様子。
細川茂樹と「もう一度あの頃に戻ろう」的な感じでセッションするシーンのダサ演出は秀逸。
途中、チェロでの路上ソロライブという大奇行に走る。


剛力彩芽は、ピンクのメッシュを入れて不良感を演出するも、すぐに改心。
変なライブのMCをノリノリでこなす。


高杉真宙は、子役演技全開で終始観客を挑発してくる。


というかそもそも、多感な時期の子供たちに「家族カルテット」を強要するってどうなんだ?
私だったら逆にグレにグレて、グレ散らかすだろうな。