この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

映画を観て久しぶりに大号泣した

鬱になって間もない頃はよく泣いていた。

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泣いて泣いて泣きまくって泣き疲れて、今ではもう涙が枯れてしまった。
泣き方を忘れてしまったのだ。

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芸術に触れて、はたまた日常生活で、心が動くことはあっても、泣くまでには至らない。
色々ありすぎて、心が不感症になってしまったのだろう。


・・・と思われたが違った。


先日、白石和彌監督の映画『彼女がその名を知らない鳥たち』を観て、自宅で大号泣した。
鑑賞を終えた後も、思い出し泣きを繰り返した。
私にもかろうじて人間の心が残っていた。

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彼女がその名を知らない鳥たち

彼女がその名を知らない鳥たち

  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: Prime Video
 

あらすじ
15歳年上の陣治(阿部サダヲ)と暮らしながらも、8年前に別れた男・黒崎(竹野内豊)のことが忘れられずにいる女・十和子(蒼井優)。
不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱きながらも、彼の少ない稼ぎに頼って、働きもせずに怠惰な毎日を過ごしていた。
ある日、十和子はどこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島(松坂桃李)と出会う。
彼と不倫の情事に溺れる十和子は、黒崎が行方不明であることを知る。どれほど罵倒されても「十和子のためなら何でもできる! 」と言い続ける陣治が自分を尾行していることを知った十和子は、黒崎の失踪に陣治が関与していると疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯えはじめるが―。

 
全編において、阿部サダヲ演じる"陣治"の魅力が大爆発していた。
金のない品性下劣な中年男だが、愛おしくて堪らないのだ。


人を愛する事の凄まじさと尊さを、これでもかと見せつけてくる。
その不器用ながらも誠実な姿に大号泣である。

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泣き終わると心が浄化され、すっきりした。
やはり涙にはストレスを低減する効果があるようだ。


「今日こそは安眠できるはず!」と期待して床についたが、腐った温泉卵を何度も口に入れるという謎悪夢にうなされた。