この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

友人をヒドい映画に付き合わせてきた話

町山智弘氏・宇多丸氏に出会い、多少なりとも映画の見方が分かる様になったのは20代半ばの頃。
それまで、私の映画チョイスは酷いものだった。


特に10代の頃は、映画批評サイトも発展途上で、参考に出来るのがCM・ポスターのみだった為、それはもう惨憺たる結果だった。
しかも、いちいち友人を道連れにしているからタチが悪い。


高一の夏、友人を『バトル・ロワイヤルⅡ 鎮魂歌』に誘い出す。
Ⅰの時はR-15の壁に阻まれた、今こそ劇場で堂々とバトル・ロワイヤルを観ようと。

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あらすじ
無作為に選ばれた中学3年の1クラスを最後まで殺し合わせる新世紀教育改革法・通称"BR法"。その極限状況を生き延びた七原秋也は数年後、反BR法のテロ集団"ワイルド・セブン"を組織し首都を爆破、すべての大人たちに宣戦布告する。一方大人たちは通称"BRII"と呼ばれる新法を制定、孤島に立てこもる七原たちに、札付きの不良ばかりが集まる1クラスを送り込む。だが、その生徒たちには、1.七原を殺せば勝ち、2.制限時間は三日間、3.ペアを組み一方が殺されればもう一人も爆死する、というあまりにも非情なルールが課せられていた…。


上映後、「何かごめん」とつぶやいた。
序盤のあじゃの首輪が爆発するシーンがピークだった。

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高二の春、友人を『CASSHERN』に誘い出す。
旦那さん(紀里谷和明)が監督した映画の主題歌を、奥さん(宇多田ヒカル)が歌うって素敵だよねと。

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あらすじ
70年代に人気を博したタツノコプロの名作アニメを、製作費6億円をかけて実写映画化。"新造人間"として蘇った孤高のヒーロー、キャシャーンこと東鉄也が壮絶な戦いを繰り広げる。監督は宇多田ヒカルのミュージックビデオ「FINAL DISTANCE」や「traveling」の演出家として知られる紀里谷和明。キャストには『カクト』の伊勢谷祐介、TVドラマ『白い巨塔』の唐沢寿明らが名を連ねている。紀里谷監督をはじめとする気鋭の映像スタッフが手掛けた先駆的で美しいビジュアルに要注目。


上映後、「何かすごかったね」とつぶやいた。
一体私たちは140分間何を観せられたのか、全く整理出来ないまま吉祥寺の街をさまよった。

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同じく高二の春、友人を『ホーンテッドマンション』に誘い出す。
ディズニーだから間違いないでしょ!アトラクションも面白いしと。

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あらすじ
ディズニー・ランドの人気アトラクションをモチーフにオリジナル・ストーリーによって『ホーンテッドマンション』を映画化したエンターテインメント・ホラー。監督は『スチュアート・リトル』シリーズのロブ・ミンコフ。主演に『ドクター・ドリトル』のエディ・マーフィー。"ホーンテッドマンション"の執事、ラムズリー役に扮するテレンス・スタンプの物静かだが、無気味な演技は一見の価値あり。ディズニーのアトラクションそのままの姿のゴーストたちの謎に迫っていくのも楽しみの一つ。


上映後、「感動系?」とつぶやいた。
特に嫌いな所はないが、シンプルにつまんなかった。
エディ・マーフィンが、いつもに増してエディ・マーフィンらしかった事は覚えている。

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そんな私も、今ではマーティン・スコセッシを嗜むまでに成長した。
無知だっただけで、感性は死んでいなかった。
面白い映画を面白いと思えるって素晴らしい!