ムリ出社
火曜の昼過ぎに早退し、そのまま二日間欠勤した次の日。
忘れもしないあの金曜日。
目覚めると相変わらず体が重く、足もモゾモゾした。
準備運動がてら1時間両足をこすり合わせる。
モゾモゾが少し緩和した所で、ちょっとずつ力む。
「うぅ・・・うううぅぅ・・・」と声を出しながら30分かけて体を起こす。
ゆっくりゆっくり慎重に、ベッドから立ち上がる。
慎重にやらないとすっ転んで振り出しに戻ってしまう。
今までの行程が水の泡だ。
浴室に向かい、シャワーを高圧で浴びる。
気づけば「うわーーーー」と雄叫びをあげていた。
低血圧を温水でガンガン刺激する。
「大丈夫・・・大丈夫・・・」と小さくつぶやきながら髪を乾かす。
外に出られる最低ラインの化粧をして、2日半ぶりにパジャマ以外の服を着る。
用意が一通り終わると、急いで家を出た。
余計な事を考える間を与えない様、それはそれは急いで。
やっと家を出られた。
小走りで最寄り駅に行き、そのままの勢いで会社に向かう。
始業30分前に会社にたどり着いた。
出来た。
会社に着くと片っ端から謝った。
みんな心配してくれていた。
こんなクズを見捨てないでくれた。
ありがとう・・・ごめんなさい・・・ありがとう・・・ごめんなさい・・・
脳汗をかきながら、なんとかその日は仕事を終えられた。
まぁ、天敵のリバーさんもいなかったしね。