リバーさん、そうですね
リバーさんからある日こんな事を言われた。
「うさばら氏さんは " そうですね " って言った後に考える癖がある。
考えてから " そうですね " って言って。適当に返事しないで。」
当方適当に返事をする気などサラサラない。
ただ確かに、勘で答えた事もあるかもしれない。
何せゴリゴリの鬱なもので・・・
リバーさんはそれに気づいていて、許せなかったのだろう。
そんな所まで気を配らなきゃいけないのか?
一言一句全てに整合性がないとダメなのか?
口癖を変えるのってかなり神経使う。
毎日必死に耐え忍いで、余裕なんてとっくにないのに、まだ追い込むか。
そもそも「そうですね」は「検討」と「同意」の二つの意味で使われる。
私は「検討」のつもりで使っていたのだが、リバーさんには「同意」と取られたのだろう。
今ならばそこまで考えが及ぶのだが、当時は何も考えられなかった。
なので結局、「私が悪かったから気を付けよう」に着地するしかなかった。
彼は、自分を責めるアイテムを惜しみなく提供してくれる。
しつこく詰められる事が多くなると今度は、リバーさんの事が怖くて怖くて仕方なくなった。
苦手という域を完全に越えていた。
ちょっとでも私の席に近づくとビクッとする。
顔を見るだけで気分が悪い。
リバーさんの声を聴く度に死にたくなった。