バターにすがる
サラダチキンによるタンパク質摂取と同時に始めた事がある。
ズバリ、バターだ。
確か「バターをいっぱい取って鬱を治そう!」みたいなネット記事を見たのだと思う。
この頃、鬱ですっかり脳がバグって思考する事が出来なかった。
だから、直感で良さそうな情報を鵜呑みにするしかなかった。
ふと、コンビニで「バターたっぷりクロワッサン」という商品を見つけた。
そうだった、クロワッサンはたくさんバターが入っているのだ。
一番バターな炭水化物だ。
この時、出来るだけ主食をクロワッサンにする事を決めた。
白飯や麺類をとっている場合ではない。
クロワッサンに置き換えて、より多くのバターを摂取しよう。
カバンにクロワッサンを常備する事にした。
腕に力が入らなくなったらエネルギーが足りない合図(食欲がないのでお腹が空いたという感覚がない)。
クロワッサンをおもむろに取り出し、口にぶち込む。
家にもバターを常備し、パンに塗りたくって食べる。
とうとう炭水化物を食べるのもきつくなってきた頃には、バターを正方形にしてそのまま飲み込んでいた。
客観的に見れば常軌を逸しているけれど、本人は至って大まじめだった。
バターの香りが口に広がると、鬱が少し和らぐ気がした。
これもプラシーボ効果だろうか。
効果の程はもちろん不明。
バター結構高かったから、効果あった事にしたいな。