アンガーマネジメントで怒りを受け流す
実は、「両家顔合わせで母に会う対策」として、事前にカウンセラーからアンガーマネジメントを習っていた。
私は一応大人なので、普段急に怒り散らかす事はないが、こと母親となると別である。
母親が猛毒だと気づいたここ数年は、顔を見ただけで狂暴な気持ちになる。
今までアンガーマネジメントを学んだ事がない訳ではない。
あれは証券営業時代、血気盛んだった私は、理不尽なもの言いをする上司や客への怒りを沈める為、当時流行っていた『怒らない技術』及び『怒らない技術2』を読んだ。
昔の事なので、内容はほとんど忘れてしまったが(失礼!)、「怒りそうになったらとりあえず6秒待つ」だけは今だに実践している(怒りのピークは6秒しか続かない為)。
それを聞いてカウンセラーは、ただ6秒心の中で数えるよりも、実際に何か目に見えているものを数えた方が、気が紛れて効果的だとアドバイスしてくれた。
例えば、壁の模様だとか、お皿の数だとか。
また、カウンセラーは、怒りのきっかけ(母親)をなるべく視界に入れない方がいいともアドバイスしてくれた。
確かに、当日は席が離れていて、必ず会話しなくてはいけない訳ではないのだから、可能かもしれない。
人間の心は「きっかけ」があって、それを自分なりに「認知」して、「感情」が湧きおこる仕組みになっている。
だったら、怒りの「きっかけ」になる母親をほとんど視界に入れなければいいのだ。
これは顔合わせ当日かなり効いた。
そういえば嫌いな人をぼやかして見るのは得意だった。
そんなこんなで、イラっとする事はあっても、怒る事はなく会を終える事が出来た。
人間レベルが少し上がった気がした。