ついに涙が枯れる
ここ半年間、泣いていない事に気づいた。
どんなに心が動いても、涙が出ないのだ。
強い怒りも、悲しみも、感激も、全くと言っていいほど涙腺を刺激してこない。
それに、泣こうと思えば思う程、余計に涙が出ない。
映画の終盤で、泣いて元を取ろうとしている自分に気づいた時には、急激に気持ちが冷めて、真顔が止まらなくなった。
私は、「涙が枯れる」に達してしまったのかもしれない。
比喩だと思っていたけれど、本当にそういう境地があるのかもしれない。
そういえばここの所、以前より感情が薄い。
思えば、休職中はよく泣いていた。
理由も分からず、寝落ちするまでしくしく泣いていた。
全てが虚しかった。
涙にはストレス物質を排出し、苦痛を緩和する効果がある。
だから定期的に泣いて、自分が普段抱え込んでいるモヤモヤを発散したいとは思っている。
ある雑誌に「泣ける映画を何本かピックアップしておいて、ストレスが貯まったら涙活しましょう!」とあった。
確かに理にかなっている。
しかし私は、「泣くために映画を観る」というのがどうもしっくり来ない。
媒体を使って出してスッキリするという点では、射〇の為にエロ動画を観るのと変わらないのではないかと思ってしまう。
次に泣くのはいつだろうか?
体感だと、死ぬまで泣かないというのも十分ありうる。