元カレが夢を叶えていた①
ある日、ネットで調べものをしていると、大学時代の元カレと思しき人物の名前が出てきた。
何となく気になり、10年ぶりに彼の現状を調べてみる事に。
すると、彼は放送作家として活躍している事が判明した。
有名番組をいくつも掛け持ち、自分で企画した番組をびっくりする様な芸能人と作っていた。
お笑いサークルの学祭ライブでスベって、私の部屋で泣いていたアイツがだ。
彼は夢を叶えていた。
晴天の霹靂とはまさにこの事、私は呆気にとられ、しばらく何も手に着かなかった。
付き合っていた頃、彼は「大学卒業しても俺は就職しない。芸人か放送作家になる。30までに食えなかったら、塾講師をやる(?)。」と言っていた。
当時の私は、「なんて破天荒なんだ!新卒でどこにも属さないなんて怖すぎる!」と思ったものだ。
しかし、人生の大勝負に彼は勝った。
アイツはやる男だったのだ。
なぜかこちらまで誇らしい気持ちになる。
人生なんて、どこでどうなるか分からない。
もっと自分の好きな様に生きていいんじゃないか?
まだ若いんだし、失敗したっていくらでもやり直せる。
・・・と、大学生時代の私に伝えたい。