この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

感性が溶ける!アレな映画 ~ハダカの美奈子編~

映画界では、並外れた才能を持つ者たちが忙しなく傑作映画を作り続けている。
今年公開される作品の中にも、生涯の宝となるものがあるかもしれない。


いや、あるだろう。
新作映画の事前情報など簡単に手に入る今の時代、自分の趣味嗜好に合った映画を見つけるのは容易な事だ。


だったら逆に、アレ(つまんない、狂気じみてる、怒りすら覚えるの意)な映画を敢えて観てみるのも一興なのでは?
感性を研ぎ澄まし過ぎるのも疲れるものだ。


時には意図的に感性を鈍らせる、いや溶かす映画を仲間とワイワイ観て、リラックスするのもいいのではないか。
という訳で今日から3日間、私が何の因果か鑑賞してしまったアレな映画をご紹介。


ハダカの美奈子

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ハダカの美奈子(PG-12)

ハダカの美奈子(PG-12)

  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: Prime Video
 

あらすじ
離婚して10年。
介護施設で働きながら子供を育てるシングルマザー美奈子の元に、5年前に家出し、それ以来戻っていない長男のシオンから「今度、結婚することになりました」というメールが届いた。
美奈子と5人の娘(ノエル、キララ、ライム、ヒスイ、レント)は、シオンをサプライズで祝福しようと、旅に出る。
美奈子が中学の時、優しかった父が突然変わってしまいDVに怯える日々が始まった。
不良グループに入ってすぐに高校は中退。
そして15歳で妊娠し、出産。
結婚して幸せを得たのもつかの間、今度は夫のDV。
壮絶な人生と戦いながら5人の子供を1人で育てていた時、テレビ番組で有名な “ビッグダディ”こと林田キヨシと出会い結婚、そして離婚。
思いがけず始まった旅の中で、美奈子の生き様を一番近くで見ている6人の子供たちが、いろいろな経験を重ねて成長していく姿に、美奈子は自分の人生を重ね合わせていた。


面白半分でDVDを借りて視聴。
よっぽど暇だったのだろう。


一言で言えば、気が触れた奴らの地獄のロードムービーだ。
しかも、エッセイ『ハダカの美奈子』から10年後という謎設定付き・・・飲み込み辛い!


長女の予期せぬ妊娠や次女のイジメ被害等々の問題が発生するが、「まぁ、いいっしょ!」的なノリで何一つ根本的に解決しないままワゴン車は走り続ける(一応美奈子が名言風を言って、一件落着風にはなっている)。

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途中、自殺志願のジジイをヒッチハイクで拾う。
なんとこのジジイ、自分のミスで爆発事故を起こし、最愛の娘を死なせたて。
変な家族とワゴン車乗ってる場合か!警察行けや!法治国家だぞ!


それでも、純真無垢な視聴者はジジイを心配してしまうかもしれないが大丈夫、こいつ数分後の旅館のシーンではすっかり立ち直り誰よりもはしゃぎやがる。


その後も、長男シオンに会いに行くとその嫁役を美奈子本人が演じているという胸糞シーンあり、美奈子が突然三女を高速道路に放置する大奇行シーンあり、美奈子が「今の私、どん底だよ・・・」とか何とかぼやきながら浜辺で黄昏るシーンあり、ツッコミ所が大渋滞したまま映画はフワっと終わる。


以上、まごうことなきトンデモ映画だが、ひとつだけ見所があった。
中島知子(美奈子役)とビッグダディのそっくりさんのラブシーンだ。


私の経験上、あんなに映画で腹抱えて笑う事ってなかなかない。
他は全飛ばしで結構、人生に疲れた人はこのラブシーンだけ観て欲しい。