ガリガリポメラニアン事件
私の親戚に九州のスーパー会計士こと、稼ぎすぎて年金もらえない系高齢者こと、「松おじちゃん」という人物がいる。
あれは25年前、物心つきたての私は母に連れられ、おじちゃん宅に遊びに行った。
というのも、おじちゃん一家が一週間の海外旅行に行くので、その間、ペットのポメラニアンの世話をしてくれないかと依頼されたのだ。
その代わり、自宅は自由に使っていいとの事。
ちょうどその頃、父が九州で単身赴任をしていた事もあり、これ幸いと引き受けたのだ(後に、単身赴任先で不倫をしていた事が発覚するのだが、それは別のお話)。
おじちゃんは旅立つ前、「うちのポメラニアンはちょっと太り気味だから、餌をあげすぎないで欲しい」と母にお願いした。
母はコクンとうなずいた。
一週間後、一家が自宅に戻ると、ポメラニアンはガリガリになっていた。
それはもう、別の犬と見間違うばかりに。
どうやら、本当に餌をあげなかったらしい。
母は言葉を極端に受け取ってしまう傾向がある。
ちょっとしたニュアンスが伝わらないのだ。
正直、何かしらの発達障害を疑ってしまう。
素人が安易な診断をするのは良くないと分かっているが。
もっとも母は、アンビリーバボーでアスペルガー関連のVTRを観ても「発達障害なんてものはないのよ!わがままって事なのよ!」と言い張る様な人なので、診断を受ける日は永遠に来ないだろうが。