言いたい事はマンガ『だから私はメイクする』に全てある
TBSラジオ『アフター6ジャンクション』で大々的にプッシュされていた、シバタヒカリ・劇団雌猫著のマンガ『だから私はメイクする』を拝読した。
内容紹介
『浪費図鑑』の劇団雌猫が贈る話題書をコミック化!
メイク道を爆進するうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女、“推しネイル”にハマって猛練習する女、仕事場での“アドバイス”にうんざりしている女など、メイクを通して見えてくる、「社会」や「自意識」と戦う女たちの悲喜こもごも。
「自分がどうありたいか」と向き合う、共感必至のオムニバス・ストーリー!
そうだ、そうなんだよ、私達は必ずしも周囲(特に異性)にどう思われたいかでファッションを選んでいる訳ではないんだよ。
自分の気持ちを上げる為に、自分のしたいファッションを楽しんでいるんだよ。
解せない人には、"ただの自己満足""いい歳してイタい""見てて恥ずかしい"と思っていただいて大いに結構。
こっちはやりたい様にやらせていただく。
ちなみに私は、普段さほど奇抜なファッションをしている訳ではないが、定期的に"とんだ服"が着たくなる性分だ。
例えば、ガッチリ体型を誇張するフリルたっぷりのブラウスや、どっかの民族衣装みたいな不思議スカート、アンティークが過ぎる昭和ワンピース。
ネットショップも実店舗も多種多様な服で溢れているから、好奇心がうずくのだ。
それにしても時代の変化はめまぐるしい。
つい10年程前までは「めちゃモテ☆デートスタイル」「めちゃモテ☆イベント服」「女の子らしくてカワイイ♡4大スタイル」と表紙にデカデカと書かれたファッション誌が爆売れしていたのに。
誤解して欲しくないのは、私は別に"モテる為のファッションをしている人"を否定している訳ではないという事。
『だから私はメイクする』にもそういった記述は一切ない。
そこは勝手に飛躍して解釈しないで欲しい。
むしろ、その策士で強かな様相に、勇ましささえ感じている。
ファッションは自己表現であったり、不都合な自分を隠すものであったり、戦う為の武装であったり、意中の相手を射止める武器であったり、用途は様々だ。
それらが心地よく共存出来る社会になる事を、願ってやまない。