『豊島園 庭の湯』でアウフグースを初体験
私にはコンプレックスがあった。
それは、アウフグースを体験した事がないという事。
そんなんでサウナーを公言していいものか?と、ずっと自問自答してきた。
アウフグースとは
「アウフグース」とはドイツ語で"コーヒーなどを沸き出す"という意味で、熱せられた石に水をかけて、蒸気を発生させ、タオルなどを振り回し、ほどよい熱風をかけて一気に汗をだしていただくプログラムです。
ドイツのバーデ施設ではごく一般的に行われており、快適な熱の波とマイナスイオンを発生させて、リラクゼーション効果を高めます。
豊島園 庭の湯HPより抜粋
聞くところによると、熱波の威力はハンパないらしい。
サウナ内の温度もどんどん上昇し、しまいには100℃を超えるという。
80℃のホームサウナに体が慣れている私は、一人で耐えられる自信がなかった。
そこで、いつも寝食を共にしているあの子、旦那に同伴してもらう事に。
行き先は『豊島園 庭の湯』。
ここは、水着着用必須の野外フィンランドサウナがあり、男女でアウフグースが楽しめるのだ。
念のため開始時間の5分前にサウナに入り、比較的温度が低い下段に席を取る。
その後、続々と人が入り、あっという間に満員となった。
そして若い男性の熱波師が登場、待っていましたとばかりの拍手喝采。
私はこんな風に誰かに渇望された事が、かつて一度もない。
今日の香りはアイスミント、熱波師がサウナ石に液体をかけ、タオルを湘南乃風よろしく頭の上でブン回すと、すっきり爽やかな香りがサウナ内に充満する。
そしてここからが本番、大きめのタオルを目一杯広げて風を起こし、端のお客さんから順に熱波をかけられる。
初熱波は強烈で思わず「うわっ」と声に出てしまった。
それはもう、熱くて熱くて。
しかし一方で、次の熱波を欲している自分もいた。
ただ熱いだけではなく、癒されるのだ。
これが蒸気に含まれるマイナスイオン効果か!
思考停止状態になっているからか、頭の中が無になってストレスが汗と共に流れている感覚。
途中退場者も出る中、私と旦那はプログラムを完遂した。
見事な汗だるま、ほぼ液体になっていた。
屋外に設置された水シャワーを思いっきり浴びる。
仕上がりはえぐかった。
周りの景色がぐわんぐわん揺れて、ととのい果てた。