水タバコが吸いたい
今回は、インナーチャイルド・セラピーの一環としてはじめた「子供の頃にしたかったこと、親にしてほしかったことをして、小さな自分を喜ばせる」の第二弾です。
それではどうぞ。
私の両親はタバコをやたら嫌う人達だった。
「喫煙者は人に非ず」ぐらいの事を言っていた。
そんな洗脳教育のおかげか、両親の思惑通り、私と弟は立派な非喫煙者に成長した。
ただ、「一度どんなもんか吸ってみたい」という気持ちはずっとどこかにあった。
証券会社時代に見た、ノルマ未達で怒鳴られていたおじさん達も、非常階段でタバコを吸っている時だけは幸せそうだった。
おじさん達は、あの錆びた非常階段からどんな景色を見ていたのだろう。
ノスタルジーにふけっていると、タバコを吸ってみたくてしょうがなくなった。
しかしどうしても、紙タバコは躊躇してしまう。
依存性が強く、一度始めたら中々辞められない、となると生涯支出が馬鹿にならない。
私にそこまでの覚悟はない。
そこで、水タバコをやってみようと思い立った。
基本店に行かなければ出来ないから、依存性も抑えられるだろう。
それにあの異国情緒な感じも、元バックパッカーとしては惹かれるのだ。
12月某日、水タバコ経験者の旦那と2人で高円寺の水タバコカフェ『はちグラム』へ。
フレーバーはなんと200種類、店員さんに好みを伝え、相談しながら決める。
ほどなくして初戦は、グレープフルーツとバナナのミックスに決定した。
やり方は簡単、吸って吐くだけ。
初心者で非喫煙者の私でもすぐに習得した。
・・・あぁ何て安らぐ、この甘爽やかな蒸気、堕落した空気感。
全身の筋肉が弛緩し、ソファーにどんどん埋もれていく。
「もう頑張らなくていい」と、諭してくれている様だ。
サウナで"ととのう"のとは、一味違ったディープリラックスがそこにあった。
これはきっと、鬱にもいいに違いない!
(あくまでも個人の見解です)
怪しい所で怪しい事している気分になれるのもいい。
今まで優等生をやり過ぎた。