夢の中でピンネタをやった
私には、よく見るパターンの夢がある。
ラインナップは以下の通り。
・裸に布切れで街を歩く夢
・何度も中高一貫校に入り直す夢
・いきなりステージに上げられる夢
・目的地にどうしてもたどり着けない夢
・人を殺した事をひた隠しにする夢
中でも最近は、「いきなりステージに上げられる夢」をよく見る。
何のステージかというと、もっぱらお笑い関連。
漫才もコントもやった事ない、だから絶対に出来ない、アドリブで面白い事を言えるはずもない、相方らしき人はいるがネタを教えてくれない、よって練習させてくれない、せめて何をどんな感じでやるのかだけ教えて欲しい、スタッフも演者も全員私を無視してくる・・・
こんな絶望的な状況でもなるべくならスベりたくない、長年の鑑賞経験で「スベるってとても孤独で悲しい事」というイメージが脳にこびりついている・・・
出番まであと5分、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・
という所でいつも目が覚める。
よって、夢の中のステージでネタをやった事はない。
それがこの前、本当にネタをやった。
確か3分ネタだったと思う。
どういう心境の変化なのだろうか?
夢占いに詳しい人に聞きたいぐらいだ。
私はJCA(人力舎の養成所の意)に通う23歳のピン芸人、新宿fu-で卒業ライブに出演するという設定だった。
ネタは複数人の役を一人でこなす、ギフト☆矢野さん形式の一人コント。
内容まではさすがに覚えてないが、終始大声でまくしたてていた気がする。
ブリッジもあった(という事はショートコントか?)。
見事なまでの、ゼロ笑いだった。
JCA生の知り合いばかりで温かいはずの会場が、無表情一色に染まった。
後ろで見学していた先輩芸人達の冷めた表情に、精神が破壊された。
皆はウケていたのに、私だって努力してきたのに、才能の世界って本当に残酷だ。
お笑いなんか目指さなきゃ良かった!普通に就職すれば良かった!大学まで出してもらったのに!・・・という所で目が覚めた。
せめて1笑いは取りたいので、もう一度リベンジさせて欲しい。