この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

記憶は都合よく書き換えられる

昨日、Netflixのドキュメンタリー番組『アイ・アム・ア・キラー~殺人鬼の独白~』にハマっている旨を記事にしたためた。

f:id:usbrs4649:20200606115845j:plain

www.konoutsu.com


様々なインタビューVTRを見ていく中で、記憶がその人にとって都合よく書き換えられている点が印象深かった。
現に、人間は自分の心を防衛する為、なかった記憶を捏造する事があるらしい。


私にも母(毒親)との出来事で、思い当たる節がある。


小学生の頃、私は嫌々ピアノを習わされていた。
先生は「ガラスの仮面」の月影先生の様な容姿で、指導が厳しく、しょっ中泣かされた。

f:id:usbrs4649:20200613112203p:plain


しかし月影先生は、練習熱心でない私に呆れながらも、先天的な耳の良さ&感性の豊かさを高く評価してくれた。
そしてそれが母(毒親)に伝わった、「うさばら氏ちゃんは才能があるから、もっと練習すれば伸びる」と。


母はときめいた。
娘が評価されれば、そのぶん自分の価値も上がると思っている人だからしょうがない。


母は、発表会で絶対同じ教室の子に負けるなと、長時間の練習を私に課した。
近所の友達と遊びたい私は、必死に抵抗した。

f:id:usbrs4649:20200613112157p:plain


そんなある日、私がロフト付きベッドに立て込み頑なに練習を拒むと、母はついにキレた。


風呂のドアガラスを掃除機のヘッドで叩き割ったのだ。
母の右手は血塗れになり、まもなく救急車で運ばれた。

f:id:usbrs4649:20200613112151p:plain


私は、恐怖で泣いていた。
あの"ガッシャーーーン"を聞いてから、「この人に逆らったら何されるか分からない」と知った。


当時暮らしていたのは閉塞感漂う埼玉県郊外、母が右手を怪我して救急車で運ばれた事は、すぐに近所に知れ渡った。
怪我の理由を聞かれると母は平然とこう言った。


母:立てかけてた掃除機が倒れて、ガラスが割れたのよ~(苦笑)。

f:id:usbrs4649:20200613112210p:plain


いやいや、うちの風呂のドアガラス、プレパラートか。
確かハリガネ入ってるタイプだったぞ。


しかもあろう事か、家族にも同様の嘘をついてきた。


いやいや、私は現場にいたから。
割れる直前の奇声、しかと聞き届けたから。


時は流れ去年の親戚の集まり、意地悪くもう一度母に問うてみた。


うさばら氏:お母さん昔、私がピアノの練習しない事にキレて、風呂のドアガラス掃除機でたたき割ったよね~(嗤)。
母:違う、違う、違うわよ~!そんな事する訳ないじゃな~い!立てかけてた掃除機が倒れてガラスが割れたのよ~(苦笑)。

f:id:usbrs4649:20200613112210p:plain


その顔は真剣そのもの、嘘をついている様子は微塵もなかった。
完全に記憶が書き換わっていた。
そりゃ分かり合えない訳だ。