離脱症状は続くよどこまでも
ベンゾジアゼピン系精神薬を断ってから2ヶ月、何とか離脱症状の急性期を乗り越えた。
心療内科の主治医からは、「すごい!あなたは本当に根性がある!」と褒められた。
これでようやく楽になれると思った。
失った夏を少しでも取り戻そうと息巻いていた。
完全に甘かった。
離脱症状はマラソン、それもアイアンレース並に過酷な。
私は最初の難所を突破したに過ぎなかったのだ。
急性期を過ぎた後も、体調は一進一退を繰り返した。
頭痛・食欲不振・焦燥感・過呼吸・全身のこわばり・その他諸々の言語化出来ない不快感・・・気が狂う余地はまだいくらでもあった。
眠れる様になったとはいえ、連続睡眠は4時間が限界。
深夜、猛烈な不快感で目が覚めた時の絶望感といったらない。
完全に症状が無くなるまで、長い人で1~2年かかると知った際には、ただただ呆然として固まった。
(長期間服用と急激な断薬により、私が"長い人"になるのはほぼ間違いない。)
主治医曰く、なるべく意識を感覚から逸らすのが、離脱症状を乗り越えるポイントとの事。
例えば、一人布団の中でもがき苦しんでいる状態。
これだと意識が離脱症状に全集中し、不快感をもろに受けてしまう。
そこでTBSラジオ『深夜の馬鹿力』をつける。
すると、意識が伊集院光氏の軽妙なトークに集中し、不快感が幾分やわらぐというのだ。
これを書いている今が断薬6ヶ月目、残り半年~1年半、まだまだ先は長い。
私が愛する全てのカルチャーよ、力を貸してくれ。