悲願!離脱症状の急性期を抜ける
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状と戦い始めて2ヶ月、若干ではあるが、症状が軽くなるのを感じた。
これまでの辛さが100だとしたら80ぐらい。
頭痛も食欲不振も焦燥感も過呼吸も全身のこわばりも依然として私を苦しめるが、それでも強度が弱まった分だいぶ楽になった。
医学用語で言う所の"急性期"を抜けたのだ。
すると、世界が崩壊する絶望感が薄れ、少しずつ日常に彩りが戻ってきた。
離脱症状の急性期、全ての趣味を取り上げられていた。
「灼熱の布団の中で、もがき苦しむ」以外何もやらせてもらえなかった。
私はこれまで、たくさんの趣味で自分の世界らしき物を構築し、辛くなったらそこに閉じこもる事で、何とか生きてきた。
趣味の無い世界、それすなわち無。
厳しい現実とどう折り合いをつければ良いか分からず、非常に混乱した。
それが急性期を抜けると、少しずつ趣味を取り戻せる様になった。
まずはラジオ、その後SNS、短い動画、食、お笑い、マンガ、映画、活字の本・・・といった具合に。
一度完全に失って初めて気づいた。
私の愛した世界は、思っていた以上に美しかった。
ラジオは優しい、お笑いは暖かい、本は揺るぎない、映画は愛おしくて、ラーメンは楽しい。