この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

睡眠薬ひとかじりで飛ぶ

ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状で、眠れぬ日々を送っていた。

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そんな夏のある日、ついに精神が臨界点に達してしまった。
断薬から3週間ほど経った頃だと思う。


「今日中に気が狂う」と明確に分かった。
物事には限界がある。
気合いと根性だけではどうにもならないのだ。


正気よ、さようなら。
明日から私は狂気の人。


せめて今日だけでもまともに眠れれば、だいぶ楽なのに・・・
やむなく、これまで断ってきた睡眠薬トラゾドン』を半錠かじってみた。
これでダメなら、潔く狂おう。

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一気に脳内を快楽物質が流れるのを感じた。
フリスク30箱分の爽快感が、体中を駆けめぐる。


ハチャメチャに気持ちがいい。
副交感神経がどうかしてしまう程に。
これがいわゆる"飛ぶ"なのだろうか。

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服用していた分量に比べるとかなり少ないのだが、その日は嘘の様にぐっすり眠れた。
薬の力は偉大である。


それから、「本当にピンチになったらトラゾドンを半錠かじって良い」というルールを新たに設け、何とか急性期を乗り越えた(といっても、合計で3回しかかじらなかったのだが)。


それにしても、あの"飛ぶ"感じ。
ベンゾジアゼピンって、ほとんど麻薬なのかもしれない。
実際にそういった見解を持つ医師も多いと言うし。

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