『賭博黙示録 カイジ』が心の穴を埋めてくれた
大好きだったマンガ、まんきつ著『湯遊ワンダーランド』が3巻でまさかの終了。
長寿マンガになるだろうと勝手に思いこんでいた私は湯遊ロスになり、心にぽっかり穴が空いた。
そこで、以前1巻だけ試し読みした福本伸行著『最強伝説 黒沢』をkindleで全巻購入し、心の穴をふさぐ事に。
黒沢は私を完璧に満たしてくれた。
彼の不器用ながらも前向きに生きようとする様は、私を魅了した。
しかし、黒沢を読み終わると喪失感で再び心に穴が空いた。
続編にあたる『最強伝説 新黒沢』の存在は知っていたが、長いだけでグダグダなどと評判が悪く、読む気が起きなかった。
そこで、福本伸行先生の違う作品を読んでみる事に。
そうなったら、やっぱりカイジだろうと。
というか本来、黒沢の前にカイジだったろうと。
私はkindleで『賭博黙示録 カイジ』全13巻をKindleで購入した。
読み始めるとそこは、金言の宝庫だった。
自分よりクズを見て安心しようぐらいに思っていたので、かなり面食らった。
伊集院光氏がテレビで言っていた、「このマンガでは悪い奴ほど正しい事を言う」は本当だった。
紛れもない悪役であるはずの利根川や会長は、為になる話を連発し、こちらを混乱させる。
本来、私はカイジの登場人物達と正反対の考えを持っている。
すなわち、勝負事を好まない、もちろん一発逆転など考えない、コツコツ物事を進める、倹約家、あまり欲がない・・・etc
しかし、カイジ読んでから己の価値観を疑ってしまった。
勝負事を好まないといっても、人生絶対に勝ちにいかなきゃいけない時はあるんじゃないか?と。
命を削って働いてお給料を貰ってきたという自覚がある、という事はやはりお金は命より重いのではないのか?と。
ちなみに、「土下座には何の価値もない」という点では、会長と完全に意見が一致した。
・・・・・・・・・あれ?妙に変だぞ?
そういえばペリカもハンチョウも出てきていない。
・・・・・・・・・とばくはかいろく?
そうか、こっちも読まないとダメなのか。