母(毒親)同伴で心療内科に行った話
実はこれまで数回、母(毒親)同伴で心療内科に行った事がある。
母がどうしても一緒に行きたいと申し出たのだ。
もちろん嫌だったが、母は一度言い出したら聞かないので、しぶしぶ承諾した。
抵抗する気力などとっくの昔に失っている。
名前が呼ばれ診察室に行こうとすると、母は私を静止した。
「まずはお母さんと先生で話をするから、あなたはここで待ってなさい」と。
自分に都合のいい事を勝手にまくし立てるんだろうなと気持ちが重くなったが、しぶしぶ承諾した。
抵抗する気力などとっくの昔に失っている。
数分後、診察室のドアが開いて、母が力のこもった手招きをする。
今度こそ入っていいらしい。
主治医、母、私で机を取り囲む姿はさながら三者面談の様相。
主治医が私に質問すると、さえぎって質問に答えようとする母。
主治医が「お母さん、今私は娘さんに質問しているんです。ちょっと黙っててください。」と注意すると、どこか納得いかない様子の母。
後に主治医はこの時の様子をこう語る。
"何だこの親子関係は。
娘が母を完全に拒絶している、何なら軽蔑さえもしている。"
母を振り切り、一人で臨んだ次の診察日、主治医はこう言った。
「あなたのお母さん、すごく変な人だね。」
異議なし。