離脱症状を乗り越えた者は相当根性があると思え
10月某日、私は心療内科に足を運んだ。
前回の診察から2ヶ月、すなわちベンゾジアゼピン系精神薬を断ち、離脱症状の急性期を抜けたちょうどその頃だった。
医師:どうですか?断薬してみて。相当キツかったと思うけど・・・
うさばら氏:はい、地獄でした。今までの人生で一番キツかったです。でも何とか耐えました。
医師:すごい!あなたは本当に根性がある!普通は耐えられないよ。
うさばら氏:妊娠して追い込まれたので・・・
医師:愛の力かもしれないね。
そうか、私は根性があるのか。
自分で自分を誉めた事が無いから分からなかった。
どんなに頑張っても全然足りていない気がして、いつも自分を責めてきた。
医師:あなたはお母さんみたい(毒親)にはならないよ。断言してもいい。
うさばら氏:本当ですか。それは良かったです。ほっとしました。
妊娠が発覚してから一番気がかりだった事。
それは、鬱でもお金でもコロナでも無く、自分も母の様な毒親になるのではないかという事。
精神的虐待が連鎖する。
今度は私が加害者、お腹の子が被害者、考えただけでおぞましい。
どうやら杞憂だった様だ。
自分の親が毒親だと気づいたら、思い切って距離を取り、心休まる所でゆっくり解毒すれば、きっと連鎖は断ち切れる。
私が人生をかけて体現してみせる。