愛着障害の勉強に苦戦中
現在、愛着障害について岡田尊司著『愛着障害~子ども時代を引きずる人々~』を読んで愛着障害について勉強しているのだが、これが思うように進まない。
思い当たる節があり過ぎて、辛くなってしまうのだ。
トラウマが蘇り、何度も手が止まる。
内容紹介
「人に気をつかいすぎる」「親しい関係が苦手」「依存してしまいやすい」「発達障害と似たところがある」「意地っ張りで損をする」――その裏側には、愛着の問題がひそんでいる!
3分の1の大人が「愛着」に問題を抱えていると言われる今、人格形成の土台ともいうべきこの「愛着」を軸に、生きづらさやうつ、依存症などの問題を克服するうえで、新しい知見を提供する。
友田明美著『こどもの脳を傷つける親たち』などで、"子供の養育環境がその後の人生に与える影響"については度々学んできた。
免疫は充分ついているはずなのになぜ?
恐らくその一因は、"愛着障害を抱えた人"の事例がたくさん出てくる点にあると思われる。
川端康成の場合、ルソーの場合、夏目漱石の場合、太宰治の場合、ヘミングウェイの場合etc・・・
具体的であればある程、自分の境遇と重ねやすくなり、辛かった思い出がどんどん湧き上がる。
半分ぐらいを読み終えた後、もう辞めようかとも考えた。
しかし、「独創的な創造性との関係」の章を読み、最後まで読もうと決意した。
今まで逃げずに読み進めてきて良かったと。
以下、要約。
愛着が不完全で、親という安全基地をもたない場合、親が設定した「常識」や「価値観」に縛られることがないので、まったく常識を超えた目で社会を見たり、物事を感じたり、発想することができやすい。
これが、独創性という点で、大きな強みを生むのである。
一気に未来が開けるのを感じた。
そういえば本著で取り上げている"愛着障害を抱えた人"は文豪など、クリエイティブな人ばかりだ。
自分の中に欠落を感じているから、表現する事で満たされようとしている。
きっと私もその端くれなのだろう。
そう思うと、これまでの日々が少しだけ報われる様な気がした。