自分よりダメな人を見て誇りを取り戻す
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状で、地獄をさまよっていた去年の夏。
性懲りもなく、またやってしまった。
「ネット上で自分よりダメな人を見つける」というあの行為である。
悪趣味だと分かっているが、自分が上に這い上がれない状況にいる以上、下を作らなければ精神が保てないのだ。
見つけたのは、職歴なし・恋愛経験なし・友人なし・実家パラサイトの50才男性のブログ。
"頭脳明晰"を連想させるペンネームが痛々しい。
※絡まれると厄介そうなので、以下、特定可能な情報はなるべく避けます。
ブログ主は、自分に自信がない癖に、プライドが病的に高い。
口をつくのは幼児的な言い訳ばかり。
「傷つくのが恐い」とか何とか言って、自分にとって都合の悪い事すべてから逃げている。
一発逆転と称し、超難関資格に挑戦するも全て不合格。
それでも、中学時代に塾の特進クラスにいた事が誇りらしく、常に周囲の人間を見下している。
現状は年老いた両親の庇護の元、コロナを理由に引きこもる中年ニート。
挙げ句の果てに、「自分は鬱だ」とほざく始末。
私は当該ブログを読みながら、思い切り怒りを吐き出した。
健康な体を持ち、恵まれた家庭で育ち、その気になれば何でも挑戦出来る環境にいながら、何を甘えているんだ。
望んでも手に入らない人間が、山ほどいるんだぞ。
そういう人達だって、懸命に生きているんだぞ。
ここも、そこも、全部ダメ、間違ってる。
第一負け癖がつきまくってる奴が、一発逆転なんて発想を持つな。
出来る事から少しずつやっていくしかないだろうが。
一通り吐き出したら、少しスッキリした。
これが俗に言う"デトックス"なのか。
こいつに比べて、自分は本当に頑張っている。
働く事はおろか、家事もままならない病人ではあるが、誇りを持って堂々と生きよう。