母（毒親）と地獄のステイホーム

非常事態宣言が出てから1ヶ月強、母（毒親）と同居している弟が心配になり、電話をした。

母は親戚が経営する飲食店でホールをやっているのだが、現在は休業中で完全に仕事がない状態。
故にずっと家にいる。

弟は飲食店で調理の仕事をしており、こちらも店は閉めている。
ただ、テイクアウトが大変好調らしく、むしろコロナ前より利益が上がっているとか。

その為、フル出勤ではないものの、たびたび店に駆り出される。
いい息抜きになるので、もっと頻繁に駆り出されたいとの事。
社長からの着信を、今か今かと待っている。

そんな二人のステイホームは、弟曰く「もう地獄だよ」。

母は極度に落ち着きがなく、じっとしている事が出来ない。
家にいなければならないのは分かっているが、ゆっくりする事が出来ず、テレビがつけっぱなしの汚部屋でジタバタしている。

夢中になれる趣味もなければ、連絡を取り合う友人もいない。
だから一日中、近くにいる弟の文句を言う。
毎日毎日、飽きもせず。

「子供の悪い所を探し、延々と文句を言う」は、母の暇つぶしの定番だが、こんな状況下でもやっていたとは。
実態はストレスをぶつけているだけだが、当の本人は"子供の為"と本気で思っているからタチが悪い。

高血圧がヤバイとか、腰が痛いとか、親戚と揉めて弱っているだとかほざいていたが、それ程の体力があるのなら、当分生き永らえそうだ。

極めつけは、弟が深夜息抜きで散歩に出た際の事。
家を出て間もなく、母から「コロナになるからすぐに帰ってきなさい」と電話がかかってきた。

マスクしてるし、人通りほとんどないし、問題ないだろ･･･と無視した所、今度は父からラインがきた。
「お母さんが言っているから、早く家に帰りなさい」と、どうやら母から「あなたも言ってやって」と命令されたらしい。

案の定、コロナの影響で母のヒステリーは酷くなっている様子。
確かにこれは「もう地獄」だ。