この鬱がすごい!

2018年重度のうつ病を発症。必死のリハビリも虚しく、社会からドロップアウト。神経性疾患多数あり。

プロ奢られヤーの人生哲学に共感する

プロ奢られヤー著『嫌なこと、全部やめても生きられる』を、kindleの月替わりセールでなんとなく購入した。
失礼な言い方で申し訳ないが、これが思いのほか良書であった。

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内容紹介
プロ奢られ屋=人にご飯を奢られて生計を立てている人。
奢られ続けて2000人。
なぜ人は奢ってでも彼に会いたがるのか?

嫌なこと、全部やめても生きられる

嫌なこと、全部やめても生きられる

 

 
当方ネットの有名人に疎い為、プロ奢られヤーの前情報といえば、「レンタルなんもしない人がサービスを開始する上で参考にした人物」ぐらいしか持ち合わせていなかった。
まさか、こんなにクレバーで芯が通っているとは。


彼の人生哲学は、私が社会からドロップアウトしてから考えた色々と共通する部分が多かった。
その為、読み進めるごとに、自分の思考がどんどん整理されて行く感覚を覚えた。

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端的に言えば、「出来ない事をなるべく早く諦めよう」という考え方。


多くの自己啓発本が提示している「好きな事で生きていく」は実現が難しいが、「嫌いな事で生きていかない」ならばぐっとハードルが低くなる。


周囲の目や思い込みに捕らわれず、自分の人生の目的をしっかりと見定め、無駄を潔く切り捨てる。


一種の悟りとも言える。
若干22歳(発売当時)にしてこの境地にたどり着いたのが凄いし、羨ましい。


私なぞ、社会人になって、まぁ色々と酷い目にあって、それでも耐えて耐えて耐えて、とうとう重度のうつ病になって、休職して、必死のリハビリで無理矢理復職して、またすぐに倒れて、泣く泣く社会からドロップアウトして、ようやく・・・である。

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「人生、思う様に行かないと感じた時からが本番」とは良く言ったものだ。
これまで、しなくていい努力を山ほどした。
もっと楽に生きる道はいくらでもあったのに。


これからは、もっとシンプルに生きたい。
考えてみれば、文章を書いて発表出来て、且つ趣味のお笑い・映画鑑賞・読書等を適度に楽しめれば、私は概ね幸せなのだ。


そんな些細な幸せを実現する為に、やれる事をやればいい。
「嫌なことを辞めても意外とどうにかなるんだ」「生き辛さなんて、最初からなかったんだ」と、いつか心の底から思える様に。