悲願!離脱症状の急性期を抜ける
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状と戦い始めて2ヶ月、若干ではあるが、症状が軽くなるのを感じた。
これまでの辛さが100だとしたら80ぐらい。
頭痛も食欲不振も焦燥感も過呼吸も全身のこわばりも依然として私を苦しめるが、それでも強度が弱まった分だいぶ楽になった。
医学用語で言う所の"急性期"を抜けたのだ。
すると、世界が崩壊する絶望感が薄れ、少しずつ日常に彩りが戻ってきた。
離脱症状の急性期、全ての趣味を取り上げられていた。
「灼熱の布団の中で、もがき苦しむ」以外何もやらせてもらえなかった。
私はこれまで、たくさんの趣味で自分の世界らしき物を構築し、辛くなったらそこに閉じこもる事で、何とか生きてきた。
趣味の無い世界、それすなわち無。
厳しい現実とどう折り合いをつければ良いか分からず、非常に混乱した。
それが急性期を抜けると、少しずつ趣味を取り戻せる様になった。
まずはラジオ、その後SNS、短い動画、食、お笑い、マンガ、映画、活字の本・・・といった具合に。
一度完全に失って初めて気づいた。
私の愛した世界は、思っていた以上に美しかった。
ラジオは優しい、お笑いは暖かい、本は揺るぎない、映画は愛おしくて、ラーメンは楽しい。
睡眠薬ひとかじりで飛ぶ
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状で、眠れぬ日々を送っていた。
そんな夏のある日、ついに精神が臨界点に達してしまった。
断薬から3週間ほど経った頃だと思う。
「今日中に気が狂う」と明確に分かった。
物事には限界がある。
気合いと根性だけではどうにもならないのだ。
正気よ、さようなら。
明日から私は狂気の人。
せめて今日だけでもまともに眠れれば、だいぶ楽なのに・・・
やむなく、これまで断ってきた睡眠薬『トラゾドン』を半錠かじってみた。
これでダメなら、潔く狂おう。
一気に脳内を快楽物質が流れるのを感じた。
フリスク30箱分の爽快感が、体中を駆けめぐる。
ハチャメチャに気持ちがいい。
副交感神経がどうかしてしまう程に。
これがいわゆる"飛ぶ"なのだろうか。
服用していた分量に比べるとかなり少ないのだが、その日は嘘の様にぐっすり眠れた。
薬の力は偉大である。
それから、「本当にピンチになったらトラゾドンを半錠かじって良い」というルールを新たに設け、何とか急性期を乗り越えた(といっても、合計で3回しかかじらなかったのだが)。
それにしても、あの"飛ぶ"感じ。
ベンゾジアゼピンって、ほとんど麻薬なのかもしれない。
実際にそういった見解を持つ医師も多いと言うし。
離脱症状はなぜ起こる?
ベンゾジアゼピン系精神薬(以下、ベンゾ)の離脱症状はなぜ起こるのか?
そして、なぜこんなにも辛いのか?
今回は、私なりに精一杯解説させていただく。
※当方、医療関係者ではございません。
以下、独学で得た知識であり、認識が誤っている可能性がございます。
あくまで参考程度にご覧下さい。
ベンゾは脳の報酬系経路に作用し、ドーパミンを開放する。
これが、不安や鬱に作用する訳だ。
しかし、そこにはデメリットも。
長期間ベンゾを服用すると、脳が"ベンゾありき"の状態に慣れてしまい、自力でドーパミンを作らなくなってしまうのだ。
この状態で、突然ベンゾを断薬するとどうなるか?
・今までベンゾで得ていたドーパミン→×
・自力で脳が作るドーパミン→×
⇒ドーパミン欠乏状態に!
結果、ベンゾを断薬した患者は極端な鬱に陥る。
時には、自死を試みる。
断薬が急であればある程、その後の離脱症状は辛く、期間も長期に渡るという。
私は、妊娠したという事情もあり、かなり急激に断薬した。
服用期間も、1年4ヶ月と比較的長期(ベンゾは1ヶ月で依存性が形成されるらしい)。
故に地獄はやむなし!
無念!
<参考文献>
ベンゾ情報センターAtom Yah "ベンゾジアゼピン離脱の困難性:スタンフォード大学精神科医 アナ・ランプキー教授 字幕:ベンゾジアゼピン情報センター".Youtube.<
https://www.youtube.com/watch?v=c9W_3Qud8Ds
> (参照日2021年1月25日).
【近況報告】自分で作ったルールに自分で縛られる
先日、妊婦検診で何とか体重測定をクリアし、栄養指導・検査入院を免れた。
その日は病院が混雑していた事もあり、全ての行程を終えるまでかなりの時間を費やした。
やっとの思いで病院を出ると外は晴天、開放感でどこまでも飛んで行けそうな気がした。
ひとまず私は、ラーメン屋に飛んだ。
濃厚豚骨太麺の背脂トッピングを喰らった。
間髪入れず、コメダ珈琲に飛んだ。
小倉あんトーストを喰らった。
たっぷりミルクコーヒーをすすった。
サービスの豆菓子を胃にぶち込んだ。
結果、当たり前だがとんでもなく満腹になり、帰宅後即爆睡。
起きたのは3時間後、体がとんでもなくダルい。
検診疲れ、糖質過多、寝過ぎ、鬱、離脱症状、ホルモンバランスの変化、コロナ疲れ・・・これらが積み重なった複合的なダルさだった。
ただ、うかうかしてはいられない、今日はまだブログ更新をしていないのだ(ここからが本編です)。
本ブログ『この鬱がすごい』は原則毎日更新、これでは記録が途絶えてしまう。
やらなきゃならないと分かっているのに、どうしても出来ない、気分はテスト前のティーンネイジャー。
ん?というか、そもそも本当にやらなきゃならないのか?
私は昔から、自分で作ったルールに自分で縛られる傾向がある。
まるで一人二役のセルフSM、何とも滑稽である。
苦悩の末、思い切ってちょっと更新を休んでみる事にした。
期間は、1月22日~25日の4日間。
すると、自分を苦しめていた"謎ストイック"がほどけ、少し気分が楽になった。
・・・という訳で、出産も控えていますし、これからはもう少し緩い感じで更新して行こうと思います。
それでも、ブログを辞める気は全くございませんので、今後ともご愛読いただければ幸いです。
ベランディングはじめました
遅ればせながら、『ゆるキャン△』にハマっている。
街中で△マークを見かけるだけで、反射的にときめいてしまう程だ。
私は孤独を愛する読書家である為、リンちゃんのソロキャンスタイルに憧れている。
たき火をして、カレー麺を作って、あとの時間はひたすら読書、自然の中でゆったり過ごす・・・
これ以上、贅沢な休日があるだろうか。
しかし、世はコロナ渦、私は妊婦、「リンちゃんの様なソロキャンがしたい」というささやか夢は、現状、実現困難である。
ゆるキャン△にハマるのが、いかんせん遅すぎた。
どうにも諦めきれない私は、代替案として"ベランディング"をしようと思い立った。
ベランディングとは、ベランダをリビングの延長スペースのように活用し、食事や飲酒などを楽しむ事。
元々、清野とおる著『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』の1巻に収録されている"ベランダの男"のエピソードを読んでから、ベランダを充実させる事には興味があったのだ。
ひとまず放置状態で荒れ果てていたベランダを掃除し、amazonで購入したMoon Lenceのアウトドアチェアを置いてみた。
Kindleとセブンイレブンのカフェラテを持ち込み、読書をしてみる。
たったこれだけなのに、なんという充足感。
思えば、ずっと引きこもりがちだった。
家にいる事が推奨されている今、それは正しい事だけれど、あまりにも極端だと気が滅入ってしまう。
外はすぐそばにあったのだ。
一枚窓を隔てた、すぐそこに。
次はキャンプテーブルを置いてみようか。
鉢植えを増やすのもいいな。
満足げにくつろぐ私に旦那が一言。
旦那:確か賃貸借契約上は、ベランダにイス置いちゃダメってなってるけどね。
うさばら氏:!?!?!?!?
自分よりダメな人を見て誇りを取り戻す
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状で、地獄をさまよっていた去年の夏。
性懲りもなく、またやってしまった。
「ネット上で自分よりダメな人を見つける」というあの行為である。
悪趣味だと分かっているが、自分が上に這い上がれない状況にいる以上、下を作らなければ精神が保てないのだ。
見つけたのは、職歴なし・恋愛経験なし・友人なし・実家パラサイトの50才男性のブログ。
"頭脳明晰"を連想させるペンネームが痛々しい。
※絡まれると厄介そうなので、以下、特定可能な情報はなるべく避けます。
ブログ主は、自分に自信がない癖に、プライドが病的に高い。
口をつくのは幼児的な言い訳ばかり。
「傷つくのが恐い」とか何とか言って、自分にとって都合の悪い事すべてから逃げている。
一発逆転と称し、超難関資格に挑戦するも全て不合格。
それでも、中学時代に塾の特進クラスにいた事が誇りらしく、常に周囲の人間を見下している。
現状は年老いた両親の庇護の元、コロナを理由に引きこもる中年ニート。
挙げ句の果てに、「自分は鬱だ」とほざく始末。
私は当該ブログを読みながら、思い切り怒りを吐き出した。
健康な体を持ち、恵まれた家庭で育ち、その気になれば何でも挑戦出来る環境にいながら、何を甘えているんだ。
望んでも手に入らない人間が、山ほどいるんだぞ。
そういう人達だって、懸命に生きているんだぞ。
ここも、そこも、全部ダメ、間違ってる。
第一負け癖がつきまくってる奴が、一発逆転なんて発想を持つな。
出来る事から少しずつやっていくしかないだろうが。
一通り吐き出したら、少しスッキリした。
これが俗に言う"デトックス"なのか。
こいつに比べて、自分は本当に頑張っている。
働く事はおろか、家事もままならない病人ではあるが、誇りを持って堂々と生きよう。
離脱症状は眠れない
"寝逃げ"という技がある。
嫌な事があった時、不安に押しつぶされそうな時、体調が優れない時、何も考えずとりあえず寝てしまう事で、心身の調整を試みるあれだ。
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状には、寝逃げが使えなかった。
なぜなら"ベンゾジアゼピン系"には、睡眠薬の『トラゾドン』『ブロチゾラム』も含まれており、抗不安薬の『デパス』と同じタイミングで断薬しているから。
ただでさえ眠りに難があるにも関わらず、重度の鬱になり、頼みの綱の睡眠薬も取り上げられ、さらには離脱症状という地獄の苦しみが課せられる。
眠れるはずがないのだ。
毎晩布団の中、汗だくになって苦しみもがく。
苦しみに苦しんで、苦しみ疲れた先に、ようやく束の間の睡眠時間が待っている。
そこを目指して、無心に苦しむ。
途中目覚めたら、もう一度最初から。
正気と狂気の間を行ったり来たり。
この時、主治医から課されたミッションは一つだけ。
どんなに辛くても、自分で命を断たない。
デパス依存症だった私
断薬して、その後の離脱症状で苦しみ抜いて、はじめて分かった。
どうやら私は、立派なデパス依存症だった様だ。
ネット情報によると、早ければ飲み始めて1ヶ月で依存性が形成されるらしい。
そんな薬を1年4ヶ月も飲んでいたのだ、無理もない。
最初は1日1.5mg、徐々に減らして何とか1日0.5mgまでいったものの、中々0に出来なかった。
少し減らしただけで、冷や汗が止まらなくなる。
断ち切るなんて、不可能に思えた。
デパスは劇薬。
それでも重度の鬱を患った私にとっては、魔法の薬だった。
即効性があり、飲むと脳が蘇る。
数ヶ月ではあったが職場復帰出来たのも、ごく短い時間ならば外出を楽しめたのも、すべてデパスのおかげと言える。
精神的にも肉体的にも、直径3mmの錠剤に頼りきっていた。
たまたま対象が合法だったというだけで、原理は薬物中毒者と同じである。
それでも私は、デパスを服用した事を悔やんではいない。
処方した医師を責める気持ちもない。
あの時は、それしか選択肢がなかったのだ。
状況は逼迫していた。
ただ、これから薬物療法による鬱治療を受ける人に伝えたい。
デパスは、離脱症状が非常に苦しく、一度手を出すと断ち切るのが困難な事をよく理解してから服用して欲しい。
医師も、その旨を患者にちゃんと説明して欲しい。
安易に手を出すのは危険だ。
"最後の手段"ぐらいに思っていて欲しい。
赤の他人であっても、あんな地獄、なるべく味わって欲しくないのだ。
YouTubeチャンネル『ベンゾ情報センター』に救われる
これはあれだ。
自分の体という名の牢獄に閉じこめられて、24時間拷問を受け続けている感じだ。
もういっそ一思いに、息の根を止めてくれ。
ベンゾジアゼピン系精神薬の離脱症状の過酷さを、上手く表現する言葉が見つかった。
断薬から1ヶ月ほど経った頃だと思う。
私は同士を探していた。
ただただ耐える他ない、孤独な戦いを強いられている。
せめて、同じ症状で戦っている人が他にもいると分かれば、少しは励みになる気がした。
そこで見つけたのが、YouTubeチャンネル『ベンゾ情報センター』だった。
登録者数・視聴者数ともに少ないものの、有益な情報が満載である。
動画に登場するのは全て外国人。
アメリカなどの諸外国では、薬の処方量が日本の比ではない程、多いと聞いている。
それに伴う薬害問題も、さぞかし深刻なのだろう。
「一瞬たりともリラックスできない状態」
「死よりも厳しいと言っても、まったく誇張ではない」
「廃人になって牢獄にいるよう」
「体内からわき起こる恐ろしい炎が、24時間体を動かし続ける」
共感しすぎて、気づいたら泣いていた。
やはり、戦っているのは私だけではなかった。
海を隔てた遠い国で行われたインタビューが、巡り巡って日本のうつ病患者を励ましている。
私だって、何の気なくした事で誰かを救っているかもしれない。
発信する事の大切さを知る経験でもあった。
最近の腹毛事情
妊娠して、腹が膨らみ、腹毛が濃くなった。
せっかくなので、クイズを自作し、自分で答えてみた。
Q.妊婦の腹毛が濃くなるのはなぜでしょう?
A.お腹の胎児を守る為。
不正解!
女性ホルモンのバランスが変化し、メラニンを増加させる為でした。
毛が増えている訳ではなく、単に濃く見えているだけです、はい。
最初は気にして剃っていた。
しかし、毛が細かいせいか上手く剃れず、カミソリ負けしてしまう事もしばしば。
今は開き直って生やし放題、ストレスフリーとは正にこの事、目に見えない所がちょっと汚いくらい許しやがれってんだ。
ちなみに、私は高校時代から15年間、へその下から1本だけ太い毛が生えている。
抜いても抜いても必ず生える、どうやら1つの同じ毛穴から生え続けている様だ。
実はこの毛、結構気に入っている。
"人体の不思議"って感じがして。